この記事の結論
- コザクラインコ・ボタンインコはどちらもボタンインコ属で、アフリカ原産の「ラブバード」と総称される仲間
- サザナミインコ・ウロコインコは南米原産で、ラブバードとは別の系統に属する
- コザクラインコは活発でパートナーに一途、ボタンインコは神経質な一面がありつつも深い愛情を示す
- サザナミインコは温厚で攻撃性が低いが慣れるまで時間がかかり、ウロコインコは体が大きめで人懐っこい反面、嫉妬心の強さも紹介されている
- いずれもセキセイインコ・オカメインコに比べると取り扱う店舗が限られるため、入手ルートと生体価格の傾向は事前に調べておきたい
種類別の比較記事や診断チャートの記事では、セキセイインコ・オカメインコ・文鳥・カナリアという、初心者に定番の4種類を中心に紹介しました。
この4種類以外にも、初心者向けとして名前が挙がることの多い小鳥がいくつか存在します。
この記事では、コザクラインコ・ボタンインコ・サザナミインコ・ウロコインコという4種類を取り上げ、性格や相性の傾向を整理します。
1. 定番以外にも選択肢がある、まず知っておきたいこと
今回紹介する4種類は、大きく2つのグループに分けられます。
コザクラインコとボタンインコは、どちらも学名で「Agapornis(アガポルニス)」と呼ばれるアフリカ原産のボタンインコ属に分類され、この属の鳥は英語で「Lovebird(ラブバード)」と総称されています。
一方、サザナミインコとウロコインコは、いずれも南米原産で、ラブバードとは別の系統に分類される鳥です。
「アフリカ原産のラブバード2種」と「南米原産の2種」という対比で見ていくと、原産地の違いによる性格の傾向もつかみやすくなります。
2. コザクラインコ、アフリカ原産の「ラブバード」
コザクラインコ(学名 Agapornis roseicollis)は、アフリカ南西部ナミビアの半乾燥地域を原産とする鳥です。

性格と相性
体長は15cmほど、体重は30〜60g程度とされ、物怖じしない活発な性格が特徴だと紹介されています。
自分より体の大きい鳥に対しても威嚇することがあるほど気が強く、パートナーと決めた相手には非常にべったりした関係を築くとされています。
このパートナーへの愛情の深さが、「ラブバード」という愛称の由来になっています。
寿命の目安は10〜15年程度とされることが多く、個体によっては20年以上生きることもあると紹介されており、寿命・ライフプランの記事で紹介した考え方と同じく、迎える前に意識しておきたいポイントです。
懐きやすさゆえの注意点
その一方で、なわばり意識が強く、攻撃的な一面が出ることもあると紹介されています。
特に発情期には気が強くなりやすいとされ、多頭飼いを考える場合は組み合わせに気を配る必要がありそうです。
声量も大きく甲高いため、一人暮らし・賃貸の記事で紹介した鳴き声への配慮は、こちらの種類でも特に意識しておきたいところです。
3. ボタンインコ、コザクラインコと同じ仲間だが性格には違いがある
ボタンインコも、コザクラインコと同じボタンインコ属(Agapornis)に分類される鳥です。
神経質な一面と深い愛情
アフリカ東部のタンザニア北部の高原地帯を原産とし、体長は13.5cmほど、体重は35〜50g程度とコザクラインコよりやや小柄です。
コザクラインコよりも神経質な傾向があると紹介されている一方、つがいの絆が非常に強いことから、こちらも英語ではLovebirdと呼ばれています。
一羽飼いの場合は、その愛情が飼い主に向けられ、深く懐くことも多いとされています。
声量が大きく甲高い鳴き声を持つ一方、人間の言葉の模倣は苦手だと紹介されています。
見た目の違い、アイリングの有無
見分け方の一つとして、ボタンインコには目のまわりに白いアイリング(縁取り)があり、コザクラインコにはこの模様がないという違いが紹介されています。

寿命について明確な出典は少ないものの、近縁種のコザクラインコと同程度、10年前後を一つの目安として考えておくとよさそうです。
4. サザナミインコ、南米原産の穏やかな性格
サザナミインコ(サザナミインコ属)は、パナマからボリビアにかけての中米〜南米の山岳地帯を原産とする鳥です。
標高の高い、涼しい森林地帯に生息しているとされています。
他のペットや子どもがいる家庭との相性
体長15cmほど、体重40〜60g程度で、他のインコと比べても攻撃性が低く、噛むことが少ないと紹介されている種類です。

気性が荒くなりにくいという点は、家族構成によっては安心材料の一つになりそうです。
ただし個体差もあり、攻撃的な性格の個体がいないわけではない、という点は覚えておいたほうがよさそうです。
慣れるまでの時間
鳴き声は普段静かなことが多いとされていますが、呼び鳴きをするときには甲高い警告音のような声を出すこともあると紹介されています。
迎えてすぐに手乗りを期待するのではなく、じっくりと時間をかけて信頼関係を築いていく前提で迎えたほうがよさそうです。
5. ウロコインコ、南米原産の人懐っこい大きめのインコ
ウロコインコ(ウロコメキシコインコ属)は、アルゼンチン・ブラジル・ボリビアなど南米の低地の森林・林地を原産とする鳥です。
陽気で人懐っこい性格
体長25〜26cm、体重60〜80g程度と、ここまで紹介した3種類より一回り大きな体を持ちます。

陽気で人懐っこく、好奇心旺盛な性格だと紹介されており、コミュニケーションを好むタイプの鳥だとされています。
体の大きさに対して声量が大きく、特に飼い主の姿が見えなくなったときの呼び鳴きは、家中に響き渡るほど高く大きな声になることもあるようです。
多頭飼いでの注意点
人懐っこい一方で、嫉妬心が強く、攻撃的になることもあると紹介されることがあります。
飼い主が他の鳥や家族をかわいがっている様子を見て機嫌を損ねる、というエピソードが語られることもあるようです。
多頭飼いの記事で紹介した「先住の鳥の性格を考慮する」という考え方は、ウロコインコを迎える場合に特に意識しておきたいポイントです。
6. 4種類の比較早見表
ここまで紹介した4種類の特徴を、体の大きさ・鳴き声・性格・寿命・価格帯の傾向を含めた5つの軸で早見表として整理しておきます。
| 種類 | 体の大きさ | 鳴き声 | 性格・懐きやすさ | 寿命の目安 | 価格帯の傾向 |
|---|---|---|---|---|---|
| コザクラインコ | 体長15cm前後 | 声量が大きく甲高い | 活発で物怖じしない、パートナーに一途 | 10〜15年(20年以上の例も) | 定番4種より高めになりやすい |
| ボタンインコ | 体長13.5cm前後 | 声量が大きく甲高い | 神経質な一面もあるが深い愛情を示す | 10年前後が目安とされる | コザクラインコと同程度〜やや高め |
| サザナミインコ | 体長15cm前後 | 普段は静か、呼び鳴きは甲高い | 温厚で攻撃性が低い、慣れるまで時間が必要 | 10年前後(15年の例も) | 取り扱い店舗が少なく高めになりやすい |
| ウロコインコ | 体長25〜26cm | 声量が大きい、呼び鳴きが高音 | 陽気で人懐っこいが嫉妬心もある | 10年程度(適切な飼育で25〜30年の例も) | 体格の大きさもあり高めの傾向 |
7. これらの種類を選ぶときに気をつけたいこと
ここまで紹介した4種類は、いずれもセキセイインコやオカメインコに比べると取り扱っている店舗が限られる傾向にあります。

入手ルートの記事で紹介したとおり、専門店やブリーダー経由での入手が中心になることが多く、事前に取り扱いのある店舗を調べておく必要がありそうです。
性格の傾向はあくまで一般的に紹介されている情報であり、個体差が大きい点には注意が必要です。
可能であれば、実際にお店やブリーダーのもとでその個体の様子を見てから迎えるかどうかを判断することをおすすめします。
8. まとめ
コザクラインコ・ボタンインコはアフリカ原産のラブバード、サザナミインコ・ウロコインコは南米原産という違いをおさえておくと、4種類の個性を整理しやすくなります。
懐きやすさと気の強さのバランスは種類によって傾向が異なるため、自分の暮らし方に合いそうな性格かどうかをじっくり見比べてみてください。
- 4種類それぞれの原産地・性格の傾向の見当がついている
- 懐きやすさと攻撃的になりやすさが表裏一体であることを知っている
- 入手ルートが限られ、価格も定番種より高めになりやすいことをふまえて調べる準備ができている
定番の4種類でイメージが固まらなかった人も、視野を少し広げてみると、自分に合う一羽が見つかるかもしれません。
気になる種類が見つかったら、まずは取り扱いのある専門店やブリーダーを調べてみてください。
今日のアクション
- 今回紹介した4種類のうち、気になる種類をひとつ選んでみる
- その種類を取り扱っている専門店やブリーダーが近くにあるか調べてみる
- 多頭飼いを考えている場合は、相性についての記事もあわせて読み直しておく
次に読むべき記事
- 定番4種類の特徴をあらためて確認したい人はインコ・小鳥の種類の違いは?セキセイインコ・オカメインコ・文鳥・カナリアの特徴比較へ
- 入手ルートを確認したい人はどこで迎える?ペットショップ・ブリーダー・里親、それぞれの特徴と選び方へ
- 多頭飼いを検討している人は多頭飼いを考える前に知っておきたいこと、相性・馴染ませ方へ
- 診断チャートで自分に向いている種類を確認したい人はあなたに向いている小鳥は?診断チャートと初心者向け種類別早見表へ
- この記事は「はじめての小鳥選び」の章の追加記事です。章の記事一覧はこちら


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