この記事の結論
- セキセイインコには「色変わり(色種)」と呼ばれる、見た目のバリエーションが数多く存在する
- 基本となるのはノーマル・ルチノー・アルビノの3系統
- オパーリン・パイド・ハルクインは、模様の出方が変化するタイプ
- 色変わりの違いは見た目の個性であり、性格や丈夫さを決めるものではないとされる
- 気になる色が見つかったら、価格や流通のしやすさも含めてペットショップで実際に確認するのがおすすめ
セキセイインコ・オカメインコ・文鳥・カナリアの特徴を比較した記事では、セキセイインコについて「色や品種によって価格差が出ることもあります」と軽く触れました。
この記事では、その「色」の部分だけを取り出して詳しく掘り下げます。
ペットショップで実際に並んでいるセキセイインコを見ると、なじみのある緑色や水色の個体だけでなく、真っ白な個体や黄色一色の個体もいて、その幅の広さに驚く人も多いはずです。
こうした見た目の違いは、飼育情報サイトや愛鳥家の間で「色変わり」や「色種」と呼ばれています。
この記事では、代表的な色変わりの特徴と見分け方を、飼育情報サイトの内容をもとに整理します。
なお、遺伝の詳しい仕組みについては情報源によって説明の粒度が異なるため、この記事では見た目の特徴を中心に紹介します。
1. セキセイインコに「色変わり」が多い理由
野生のセキセイインコは、緑と黒を基調とした姿をしています。
この姿がいわゆる「ノーマル」で、色変わりのすべての基準になる原点です。
セキセイインコは古くから世界各国で飼育・繁殖されてきた歴史があり、その過程で偶然生まれた珍しい色合いの個体が、選んで交配されてきたとされています。
その積み重ねの結果、現在では非常に多くの色変わりが流通するようになったと紹介されています。
2. 基本となる3つの系統、ノーマル・ルチノー・アルビノ
ノーマル・ルチノー・アルビノの3系統は、体色を作る色素の出方がシンプルに変化したタイプで、他の色変わりを理解するときの基準にもなります。
ノーマル、野生に近い緑と黒の縞模様
後頭部から背中にかけて黒いさざなみ状の縞模様があるのが、ノーマルの一番の特徴です。
体の色は緑系(グリーン)が基本で、青系(ブルー)のノーマルも流通しています。
ペットショップで最もよく見かける、いわゆる「定番のセキセイインコ」がこのタイプです。

ルチノー、全身黄色で赤い目
ルチノーは全身が黄色一色で、目が赤いのが特徴とされています。
ノーマルにある黒い縞模様がなく、頬の部分に見える斑点(チークパッチ)や尾羽の一部に、うっすら白が残ることもあります。
目立つ色合いのため、ペットショップでも人気が高い色変わりの一つです。

アルビノ、全身真っ白で赤い目
アルビノは全身が真っ白で、こちらも目が赤いのが特徴です。
ルチノーが黄色の色素だけを持つのに対し、アルビノは色素そのものがほとんどない状態とされています。
雪のような真っ白な姿は、色変わりの中でも特に目を引く存在です。

3. 模様が変化するタイプ、オパーリン・パイド・ハルクイン
次に紹介するのは、ノーマルの色合いを保ちながら、縞模様や色の出方だけが変化するタイプです。
オパーリン、背中の縞模様が消えている
オパーリンは、後頭部から背中にかけての縞模様が消えているか、うっすらとしか残っていないのが特徴です。
背中の色がお腹側と同じような単色に近づくため、ノーマルと並べると「模様が抜けている」印象を受けます。

パイド、体の一部の色が抜けている
パイドは「まだら」を意味する言葉で、体の一部分だけ色が抜けて黄色や白になっているのが特徴です。
色が抜ける部分や範囲には個体差が大きく、同じパイドでも一羽ごとに模様の出方が異なります。
この「同じ品種でも二羽と同じ模様がいない」という点も、パイドならではの魅力として紹介されています。

ハルクイン、まだら状に模様が抜けている
ハルクインは、背中や翼の黒い模様がまばらに抜けるのが特徴です。
ハルクインは「レセッシブパイド」とも呼ばれ、独立した色変わりではなくパイドの一種に分類されます。
白いアイリング(アイリスリング)が出るドミナントパイドに対し、ハルクインは成鳥になっても出ず黒目のままという点が、見分け方の目安になります。
4. その他によく見られる色変わり、レインボーなど
ここまでに紹介した系統を組み合わせることで、さらに多くの色変わりが生まれています。
たとえば「レインボー」は単独の品種ではなく、ブルー系の体色に、オパーリン・クリアウィング・イエローフェイスが組み合わさったものを指す通称です。
顔から頭は黄色、体は淡いブルーやターコイズがかった色合いになります。
ほかにも、羽の縁取りだけ色が濃く見える「スパングル」など、細かく分類すると色変わりの種類はかなりの数にのぼります。
5. 色変わり早見表
ここまで紹介した色変わりを、見た目の特徴を中心に一覧にまとめました。
| 色変わりの名前 | 系統 | 見た目の特徴 |
|---|---|---|
| ノーマル | 基本形 | 緑または青系の体色、背中に黒い縞模様 |
| ルチノー | 単色系 | 全身黄色、目は赤い |
| アルビノ | 単色系 | 全身白、目は赤い |
| オパーリン | 模様変化系 | 背中の縞模様が消えている、または薄い |
| パイド | 模様変化系 | 体の一部分の色が抜けている、個体差が大きい |
| ハルクイン | 模様変化系 | 模様がまばらに抜け、アイリングが出にくい |
| レインボー | 組み合わせ系 | ブルー系ベース+オパーリン+クリアウィング+イエローフェイスの組み合わせ、淡い色合い |
6. 色変わりと価格、選ぶときに知っておきたいこと
色変わりは見た目の個性であると同時に、流通量の違いから価格にも差が出やすいポイントです。
色によって価格が変わることがある
種類比較の記事で紹介したとおり、セキセイインコの価格帯はおおむね3,000円〜1万円程度が目安とされています。

この価格帯の中で、流通量が少ない色変わりほど価格が上がりやすい傾向があると紹介されることが多く、逆にノーマルは流通量が多いぶん手頃な価格になりやすいとされています。
ただし価格は店舗や時期によっても変わるため、あくまで目安として捉えておくのが実務的です。
色よりも大切な、健康状態や活発さの確認
珍しい色変わりに気持ちが向くのは自然なことですが、色の希少さと、その子の健康状態や丈夫さは別の話です。
迎える前には、色だけで決めず、目に輝きがあるか、羽づやは良いか、止まり木を元気につかんでいるかといった様子も、実際にお店で確認してください。
選ぶときの具体的なチェックポイントは、どこで迎える?ペットショップ・ブリーダー・里親、それぞれの特徴と選び方でも紹介しています。
7. まとめ
セキセイインコの色変わりは、ノーマル・ルチノー・アルビノという基本の3系統と、模様の出方が変化するオパーリン・パイド・ハルクインを軸に見ていくと、全体像がつかみやすくなります。
どの色にも優劣はなく、あくまで見た目の個性の違いです。
- ノーマル・ルチノー・アルビノという基本の3系統の見た目の見当がついている
- オパーリン・パイド・ハルクインが、模様の出方が変化するタイプだとイメージできている
- 色変わりによって価格帯が変わることがある、という見当がついている
- 色だけで選ばず、健康状態も実際に確認しようと思える
気になる色変わりが見つかったら、実際にペットショップに足を運んで、写真や資料だけでは伝わらない色合いや質感を確かめてみてください。
今日のアクション
- この記事の早見表を見返し、気になる色変わりを2〜3種類ピックアップしてみる
- 近くのペットショップで、ピックアップした色変わりが実際にいるか調べてみる
- お店で見るときは、色だけでなく目の輝きや羽づやもあわせてチェックする
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